子どもを育てるためにかかる費用は主に学費です。学費は進路によってかなり幅があります。小学校から大学までずっと公立の場合で700万円程度、ずっと私立の場合で2,000~2,500万円程度かかります。
学費の累計額で整理すると上記のようになりますが、実際の家計では、子ども1人が生まれると、教育費+養育費で1年間で100万円程度かかり、私立に進学する場合は教育費が上乗せされます。養育費単体では年間50万円くらいが平均です。高校までは、それぞれの子どもの進路に応じて、年間100万円+α(私立や塾)の金額が必要になると考えましょう。
大学費用は、一人暮らしをする可能性や、入学金などまとまった資金が必要なため、生まれた時から1~2万円程度の積み立てをし、大学に進学するまでに1人あたり200~400万円程度準備ができると初年度の出費を乗り越えられます。在学中も費用はかかりますので、この時期は年間の収支が仮にマイナスになっても仕方ないと割り切って考えることが大切です。
児童手当が満額出ると200万円程度になるため、手を付けずにとっておけると心強いです。相談者さまのご家庭は所得制限にかかる可能性があり、その場合は給付額が月5,000円となります。不足分はご自身で積み立てたり運用したりすることで備えましょう。
子どもに大きくお金がかかる時期は高校から、というご家庭が多いです。
生まれてから高校入学までは15年ほどあります。堅実に積み立てておくことも大切ですが、15年というまとまった時間を味方にして、少しでもお金に働いてもらうことを検討してみてはいかがでしょうか。その方が効率的に費用を捻出できます。将来の子ども費用を積み立てることは家計を工夫する絶好の機会ですよ!