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また値上げ?損保大手の決算から見える「車を持つ家計」に起きている変化
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  • 福島雄太

結論から言うと、自動車保険は「なんとなく高くなっている」のではなく、車を取り巻くコスト全体が上がっていることを背景に、今後も家計負担が増えやすい分野になっています。 今回注目したいのは、損保大手3グループの2026年3月期決算です。 2026年5月20日に発表された決算では、東京海上ホールディングス、MS&ADホールディングス、SOMPOホールディングスの大手3グループがいずれも大きな規模の利益を計上しています。たとえば、東京海上ホールディングスの経常収益は8兆8,722億円、MS&ADホールディングスの経常利益は1兆1,202億円、SOMPOホールディングスの親会社所有者に帰属する当期利益は6,400億円とされています。 一見すると、「そんなに利益が出ているなら、自動車保険料を上げなくてもいいのでは?」と思うかもしれません。 ただ、ここが少しややこしいところです。 損保会社全体としては、海外保険事業や資産運用、政策株式の売却益などで利益が出ていても、個別の商品である自動車保険の収支は別に見なければいけません。実際、すでに2026年1月には損害保険ジャパン、三井住友海上、あいおいニッセイ同和損保の3社が、自動車保険料を平均6〜7.5%引き上げています。内訳は、損保ジャパンが約7.5%、三井住友海上が約7%、あいおいニッセイ同和損保が約6%です。 また、東京海上日動火災保険も、2025年10月から平均約8.5%の値上げを明らかにしていました。つまり、大手損保ではすでに自動車保険料の値上げが一巡しており、今後も契約更新のタイミングで「思ったより高い」と感じる人が増える可能性があります。 では、なぜ自動車保険料は上がっているのでしょうか。 大きな理由は、事故が起きたときに保険会社が支払うお金が増えているからです。 各社が値上げの理由として挙げているのは、物価高や人件費上昇による自動車修理費の増加、ひょうなどの自然災害による修理の増加、保険金支払いの増加です。 昔の車と比べると、今の車は安全性能が上がっています。カメラ、センサー、自動ブレーキ、運転支援システムなどが搭載され、事故を防ぐ力は高まっています。 しかし、裏を返すと、ぶつけたときの修理費は高くなりやすい。 バンパー交換だけで済んでいたものが、センサーやカメラの調整まで必要になる。小さな接触事故でも、部品代や工賃が高くなる。さらに、人件費や物流費、部品価格も上がっている。 つまり、事故の件数だけでなく、「1件あたりの修理代」が上がっていることが、自動車保険料に跳ね返っているのです。 また、損害保険料率算出機構は、自動車保険の参考純率について、会員保険会社から集めた契約・支払いデータをもとに、社会環境の変化も考慮して算出していると説明しています。参考純率は毎年度検証され、必要があれば改定の届出が行われます。 ここで大切なのは、自動車保険料の値上げは「保険会社がなんとなく決めているもの」ではなく、事故・修理費・自然災害・物価・人件費といった現実のコスト変化を反映しているという点です。 もちろん、消費者としては納得しづらい部分もあります。 「給料はそこまで増えていないのに、ガソリン代も、車検代も、保険料も上がる」 「車が必要な地域では、簡単に手放せない」 「でも、保険を削りすぎるのも怖い」 これはかなり現実的な悩みです。 特に地方や郊外では、車は贅沢品ではなく生活インフラです。通勤、買い物、子どもの送迎、親の通院など、車がないと生活が成り立たない家庭も多いでしょう。 その意味で、自動車保険料の値上げは、単なる保険商品の話ではありません。 「車を持ち続けるコスト」がじわじわ上がっている、という家計全体の問題として考える必要があります。 では、家計として何をすればよいのでしょうか。 まず、最初にやってはいけないのは、保険料だけを見て補償を削りすぎることです。 自動車保険は、普段は「払っているだけ」に見えます。だから、家計が苦しくなると「できるだけ安くしたい」と思いやすい。 しかし、自動車保険で本当に怖いのは、自分の車の修理代よりも、相手にケガをさせた場合や、相手の車・物を壊した場合です。 対人賠償、対物賠償は、基本的に無制限を前提に考えた方がよいです。ここを削って数百円、数千円安くしても、万が一のリスクに対して見合わないことが多いからです。 一方で、見直し余地があるのは、車両保険です。 車両保険は、自分の車の修理代に備える補償です。新車や高額車、ローンが残っている車であれば重要性は高いですが、年式が古くなって車の時価が下がっている場合、保険料に対して得られる補償が小さくなっていることがあります。 たとえば、車両保険をつけて年間保険料が大きく上がっているのに、実際に全損時に受け取れる保険金は思ったほど多くない、というケースもあります。 この場合は、車両保険を外す、一般型からエコノミー型にする、免責金額を上げる、といった見直しが選択肢になります。 次に確認したいのは、運転者の範囲です。 家族全員が運転する前提のままになっている。 子どもが独立したのに、年齢条件を変えていない。 配偶者しか運転しないのに、本人・配偶者限定にしていない。 こうした条件のズレは、保険料を押し上げる原因になります。 自動車保険は、契約時には合っていた条件が、数年後には合わなくなっていることがよくあります。家族構成や車の使い方が変わったら、保険も一緒に見直す必要があります。 また、特約の重複も見落としやすいポイントです。 弁護士費用特約、個人賠償責任特約、ファミリーバイク特約などは便利ですが、家族の別の自動車保険や火災保険、クレジットカード付帯の保険と重複している場合があります。 もちろん、重複しているから必ず不要とは限りません。補償範囲や対象者が違うこともあります。 ただ、「何となく安心だから全部つけている」という状態なら、一度整理する価値はあります。 そして、もう一つ大事なのが、保険会社の比較です。 自動車保険は、同じような補償内容でも、保険会社によって保険料が変わります。代理店型とネット型でも違いがあります。 代理店型は、事故時や契約時に相談しやすい安心感があります。 ネット型は、保険料を抑えやすい傾向があります。 どちらが正解というより、自分が何を重視するかです。 事故対応を誰かに相談しながら進めたい人。 保険料をできるだけ抑えたい人。 車の使用頻度が少ない人。 家族で複数台持っている人。 高齢の親の車も含めて考えたい人。 置かれている状況によって、選ぶべき保険は変わります。 今回の値上げ局面で大切なのは、「高くなったから安いところに変える」だけではなく、「自分に必要な補償を残したうえで、ムダを削る」という順番です。 家計の見直しでは、どうしても目の前の支出を下げることに意識が向きます。 でも、自動車保険は、削り方を間違えると、いざというときに家計を守れなくなります。 たとえば、月数百円を節約するために必要な補償を外してしまい、事故後に何十万円、何百万円単位の負担が出るなら、本末転倒です。 逆に、何年も見直していない契約のまま、今の生活に合っていない補償へ払い続けているなら、それももったいない。 つまり、自動車保険の見直しは、「安くする作業」ではなく、「今の暮らしに合う形へ整える作業」と考えた方がよいです。 今回の損保大手の決算を見ると、保険会社全体としては大きな利益を出している一方で、自動車保険を取り巻くコストは上がり続けています。MS&ADホールディングスは、2026年3月期の業績予想を上方修正した理由として、自然災害による発生保険金が予想を下回ったこと、海外事業の改善、政策株式売却益が予想を上回ったことなどを挙げています。 これは裏を返すと、損保会社の利益は「自動車保険だけ」で決まっているわけではない、ということです。 だからこそ、ニュースで「損保大手が高利益」と聞いたときに、単純に「それなら保険料を下げてほしい」と見るだけでは、家計判断としては少し足りません。 見るべきなのは、自分の契約です。 次の更新でいくら上がるのか。 上がった理由は何か。 車両保険は今の車に見合っているか。 運転者条件は今の家族構成に合っているか。 特約は重複していないか。 ネット型・代理店型を含めて比較したか。 保険料を下げるために、削ってはいけない補償まで削っていないか。 このあたりを確認するだけでも、保険料の上昇に対してかなり冷静に向き合えるはずです。 自動車保険の値上げは、家計にとってうれしい話ではありません。 ただ、こういうニュースは、保険を見直すよいタイミングでもあります。 何年も前に入ったままの保険。 ディーラーで勧められるまま入った保険。 更新案内が来ても、毎年そのまま継続している保険。 そうした契約ほど、今の暮らしとズレている可能性があります。 保険料が上がる局面では、「また高くなるのか」と感じるだけで終わらせず、家計全体の固定費として見直すことが大切です。 自動車保険は、安ければよいものではありません。 でも、高ければ安心というものでもありません。 大切なのは、自分の車の使い方、家族構成、貯蓄状況、事故時にどこまで自己負担できるかを踏まえて、必要な補償と不要な補償を分けることです。 今回の値上げニュースは、その整理を始めるきっかけとして捉えるとよいでしょう。 ------------------------------     この記事を読んで、 ・自分の場合はどう考えればいいのか知りたい ・家族の状況も含めて相談したい ・数字や制度を一度プロと一緒に整理したい と感じた方は、スマドの対面相談をご利用ください。スマドの専門家が、あなたの状況や価値観を丁寧にヒアリングし、無理のない選択肢を一緒に整理します。 ▼ 対面相談の詳細・お申し込みはこちら https://sumado.or.jp/line/

FPが現場で受けた相談
口約束でも契約成立?“このペン1万円”から見るお金の落とし穴
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  • 男性 / 会社員 / 30代
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  • 竹内 詩乃

① 結論 結論から言うと、 口約束でも契約は成立する可能性があります。 ただし、今回の「ペン1万円」のケースのように、 “本当に契約として成立しているか”は別問題です。 そしてこのズレが、 実際の家計でも損を生む原因になります。 ② なぜ今このテーマが重要か(時代背景) SNSで話題になっているこのネタは一見ネタですが、 本質はかなり重要です。 なぜなら今は、 ・ネット契約 ・口頭説明 ・オンライン申し込み などが増えており、 「自分が何に同意したのか曖昧なまま契約が進む」ケースが増えているからです。 ③ よくある誤解 多くの人はこう思っています。 ・契約=書面が必要 ・サインしないと成立しない ・ちゃんと説明されていれば安心 しかし実際には、 「合意」があれば契約は成立する可能性があります。 逆に言うと、 よく理解しないまま「はい」と言ってしまうこと自体がリスクです。 ④ 正しい考え方(構造) 契約はシンプルに言うと、 ・申し込み(オファー) ・承諾 この2つで成立します。 今回のネタで言うと、 「このペンを売ってください」 → これは“申し込み”のように見える 「じゃあ売ります」 → “承諾”に見える ただし実際には、 ・価格に対する明確な合意 ・意思の自由(強制でないか) ・内容の認識 などが必要です。 つまり、 “言葉だけを切り取ると成立しているように見える”が、実態は違う という構造です。 ⑤ ケース別の判断 このズレ、実は日常でもよく起きています。 ■ケース①:保険 「安心のために入っておきましょう」 → よく理解しないまま契約 ■ケース②:住宅ローン 「この条件なら大丈夫です」 → 将来リスクを考えずに承諾 ■ケース③:サブスク 「初月無料です」 → 解約条件を見ずに登録 すべて共通しているのは、 “完全に理解していない状態で同意している”ことです。 ⑥ 実践アクション(具体的に) 今すぐできる対策はシンプルです。 ① 「何に同意しているか」を言語化する ② 総額で考える(毎月ではなく) ③ 一度持ち帰る(その場で決めない) さらにおすすめなのが、 ChatGPTにその契約内容をそのまま投げて確認することです。 例: 「この保険内容って本当に必要?」 「この住宅ローンのリスク教えて」 👉 客観視するだけで、判断精度は大きく上がります ⑦ 注意点・落とし穴 一番の落とし穴は、 **「納得した気になっている状態」**です。 ・ちゃんと説明を受けた ・なんとなく理解した ・周りもやっている こういう状態での判断が、 一番危険です。 今回のネタも、 「売ってください」と言っただけで契約成立と言われたら違和感がありますよね。 でも実際の生活では、 それに近いことが普通に起きています。 補足 もし今、 ・よくわからないまま続けている支出 ・比較せずに決めた契約 がある場合、 それは見直しの余地があります。 特に、 ・保険 ・住宅ローン ・通信費 ・投資 は影響が大きいです。 今回の話の本質は、 「契約は言葉で成立するが、理解が伴っているとは限らない」 という点です。 だからこそ大切なのは、 サインの有無ではなく、 **“自分が何に合意しているのか理解しているか”**です。 この記事を読んで、 ・自分の場合はどう考えればいいのか知りたい ・家族の状況も含めて相談したい ・数字や制度を一度プロと一緒に整理したい と感じた方は、スマドの対面相談をご利用ください。スマドの専門家が、あなたの状況や価値観を丁寧にヒアリングし、無理のない選択肢を一緒に整理します。 ▼ 対面相談の詳細・お申し込みはこちら https://jni-hd.co.jp/jni-bank/sumado_form/?utm_source=NOTE&utm_medium=article&utm_campaign=form

Question
本人の考えに合った保険への切り替えに成功した事例
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  • 男性 / 会社員 / 30代
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  • 小林 俊貴

▼相談者様の課題 ・現在の加入中の保険の内容がわからない   ・保険金が足りているのか ・保険料が高すぎていないか           ▼相談者様のプロフィール 本人(男性26歳) 預金200万  月の保健料の支払い額12,000円 ◼︎ご提供できた成果 ・現在加入中の保険がどのようなものなのかしっかりと把握することができた ・保険以外のお金の話をしたことで金融リテラシーが上がり資産運用を始めることになった ◼︎課題解決のフロー 1.現在加入中の保険の内容を確認 加入中の保険料や保険金、どんなことがあったら払い込み免除になるか特約が付いているかの確認をしました。 2.意向確認 ご本人がどういう考えをしているのか、どうしたいのかを確認しました。その結果「今加入してい保険が掛け捨てなので貯まるものにしたい。資産運用をしながら保障を持ちたい。」というご意向でした。 3.改善提案 どうしたら保険料が安くなり、保険金が高くなり、意向を叶えられるかをお伝えしました。 4.プラスα 保障以外の資産運用の話などお客様にとってよりよくなることを伝える。   本サイトに掲載できる情報には限りがありますので、より詳しい情報を知りたい、お困りごとがある、という場合はぜひお気軽にお問合せください。まずは無料でお打ち合わせを実施させていただきます。

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