諸経費の部分で金利が変わらないようであればフルローンをおすすめします。
理由は大きく2つあります。まず、1つ目は資金が足りていなくても、3000万4000万というお金を1%に満たない金利で35年間も借りることが出来るということが不動産購入の最大のメリットだからです。例えば、私が事業をやりたいと銀行に言ったとしても金利も高い上に借りることが出来る金額も1000万とかが関の山ではないでしょうか。しかし、不動産購入するというだけで上記の金額をより低金利で借りることが出来るのです。それであれば、利点を生かし、借りることが出来るだけ借りて、預貯金に関しては何かあったときのための備えとしてや運用に回していただいたほうがいいと思います。
2つ目は、住宅ローン控除を受けることが出来る住宅であればフルローンで借りたほうが恩恵を最大限に受けられるケースがあります。
それは、住宅ローン控除の上限を超えない借入金額かもしくは上限に近い借入金額である場合です。
住宅ローン控除とは住宅を購入した場合に毎年末のローン残高に応じて、所得税や住民税が減税される制度です。
住宅の性能によっても異なりますが、新築の住宅であればローン残高3000万を上限として3000万の0.7%の金額が所得税や住民税から控除されます。
そのため、借入金額がそのぐらいであれば金利よりも控除率の方がよく、フルローンの方が選択肢が広がるという可能性があります。