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「戦争は遠い話」ではない。中東情勢で家計が月1万円重くなる理由

  • 女性 / 30代
    投稿日: 2026/05/12
最近、中東情勢のニュースをよく見ます。 正直、戦争や原油価格の話は自分の生活とは少し遠い話だと思っていたのですが、ガソリン代や電気代、食品価格にも影響すると聞いて不安になりました。 家計として、今から何か備えておいた方がいいのでしょうか?

結論から言うと、中東情勢は「遠い国のニュース」ではなく、日本の家計にかなり直結します。

特に影響が出やすいのは、ガソリン代、電気代、ガス代、物流費、食品価格です。日本は原油輸入の多くを中東に依存しており、ロイターによると日本の原油輸入の約95%は中東由来です。つまり、中東の供給不安はそのまま日本の生活コストに跳ね返りやすい構造があります。

今、注目すべきはホルムズ海峡です。ここは世界の石油・ガス輸送にとって非常に重要なルートで、通行不安が高まると原油価格が上がりやすくなります。実際、直近でも中東情勢やホルムズ海峡をめぐる緊張を背景に、原油価格が大きく動いています。

ただし、家計への影響は「明日いきなり全部が高くなる」というより、順番があります。

まず早く出やすいのがガソリン代です。車通勤の人、地方在住の人、子どもの送迎が多い家庭は、月数千円単位で負担が増えやすくなります。仮にガソリン代が1リットルあたり20円上がり、月50リットル使う家庭なら、それだけで月1,000円、年間1万2,000円の負担増です。

次に効いてくるのが電気代・ガス代です。日本では火力発電に使う燃料価格が上がると、時間差で電気料金に反映されます。政府も、エネルギー価格上昇を受けて夏の電気・都市ガス料金支援を検討していると報じられています。

さらに見落としがちなのが食品価格です。原油が上がると、商品の輸送費、包装資材、工場の電気代、冷蔵・冷凍コストも上がります。つまり、「ガソリンを使わない家庭」でも、スーパーの価格を通じてじわじわ影響を受けます。

よくある誤解は、「うちは車に乗らないから関係ない」という考え方です。実際には、原油価格の上昇は家計全体に薄く広く乗ってきます。外食、宅配、日用品、食品、電気代。生活のあちこちにエネルギーコストが含まれているからです。

では、家計として何をすべきか。

まずやるべきは、節約を細かく頑張ることではなく、「変動しやすい支出」を把握することです。

具体的には、次の4つを見てください。

・ガソリン代
・電気代
・ガス代
・食費、外食費

この4つの合計が、ここ3か月でどれくらい増えているかを確認します。もし月5,000円以上増えているなら、それは一時的な出費ではなく、家計の前提が変わっている可能性があります。

ケース別に見ると、車通勤の家庭はガソリン代だけでなく、保険・駐車場・車検まで含めた「車関連費」を一度まとめて見るべきです。月のガソリン代だけを見ると小さく見えますが、車全体では年間数十万円の支出になっていることが多いからです。

子育て世帯は、食費と電気代の上昇に注意が必要です。特に夏場はエアコン代が増えやすく、さらに食品価格も上がると、家計の余白が一気に削られます。

一人暮らしの人は、コンビニ・外食・デリバリーに影響が出やすいです。原材料費や物流費が上がると、単価が少しずつ上がります。1回あたり100円〜200円の差でも、月20回使えば2,000円〜4,000円の差になります。

実践アクションとしては、まず「中東情勢対策費」として月5,000円〜1万円の余白を作ることをおすすめします。

やることはシンプルです。

① 直近3か月のガソリン・電気・ガス・食費を確認する
② 前年同月と比べて増えている項目を見る
③ 増えた分を「気合いで節約」ではなく、固定費から吸収する
④ 通信費、保険、サブスク、外食頻度を見直す
⑤ 生活防衛費を最低でも生活費3か月分に近づける

ここで大事なのは、食費を無理に削りすぎないことです。物価高のときに食費だけで調整しようとすると、生活満足度が落ちやすく、長続きしません。

むしろ優先順位は、
固定費 → 車関連費 → 外食・デリバリー → 食費
の順番です。

最後に注意点です。

中東情勢のニュースを見ると、「今すぐ投資を変えた方がいいのでは」「円安になる前に何か買った方がいいのでは」と焦りやすくなります。

しかし、家計にとって一番危険なのは、ニュースに反応して大きく動きすぎることです。

原油価格や為替は短期で大きく動きます。だからこそ、家計では予測よりも耐性を作ることが大切です。

つまり、
「中東情勢を読む」よりも、
「中東情勢が悪化しても崩れない家計にする」
ことが重要です。

ニュースは遠い場所で起きていても、影響はガソリンスタンド、電気代、スーパーのレシートに現れます。

今月の支出が少し重いと感じているなら、それは気のせいではないかもしれません。
一度、家計の数字を整理しておく価値は十分にあります。

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  • 福島雄太

    ・趣味:ファッション、映画・ドラマ鑑賞、お酒
    ・将来の夢・目標:お葬式で泣いてくれる人を一人でも多く作る
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